落葉樹種子の保湿冷蔵発芽 このページ10/02/19 更新
落葉果樹やノイバラなど落葉樹の、おそらく大部分の種子は、自然の中では冷温帯の季節の移ろい、特に寒冷の経過を感じて出芽します。採種して播種するには、移ろいを人工的に作ってやります。
| 自然の中では | 採種して播種するには |
| ①秋に八分熟～完熟する。 | |
| ② しょう果の場合は、野鳥の消化管で果肉内の発芽抑制物質も取り去られる。 | ② 果肉を洗い去るなどして、種子を精製する。 |
| ③ 多少は凍てつく表土の中で湿った状態で休眠する。 | ③【屋内】 すぐに、湿らせた紙か布に包んでファスナー付きポリ袋に密閉して冷蔵庫普通棚へ。半月(2月からは1週)ごとに、保湿が適切かと、発根の有無を確認する。開いて見るることで酸欠防止になる。 |
| ③・④ 【庭】 すぐに庭に播き、そのまま春を待つ。 | |
| ④ 必要な保湿低温体験期間を経過すると、目覚め、発根を開始する。発根開始を発芽という。 | ④【屋内】 冷蔵庫内で発根が始まったら、ポットに播種して潅水。腰水にして、乾燥防止。 |
| ⑤春暖とともに出芽する(茎葉を地上に出す)。 | |
次の画像は、2010.2.18撮影で、冷蔵庫から出した直後の状態。庫内で一斉に発根していました。発根播きにちょうど良い伸長程度です。
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| ペーパータオルを切って井字状に折り目をつけて種子を包み、十分湿っている程度に濡らし、ファスナー付きポリ袋に入れて冷蔵。 | 発根開始しているミツバアケビ種子。発芽率は12/13。右端１粒は、かびているので、死んでいる。生きた種子は、カビを寄せ付けない。 | 発根播き 2.5号ポットに培養土を８分目まで入れてから、発根種子をピンセットで並べた。覆土、潅水後、陽だまりの鉢置き場へ。 | 栗は、果頂から発根!! 上二つは園芸品種、他は栃木の山栗。収穫後に乾燥させると発芽しないとのことで、収穫時から保湿してもらった。 |